2018年度第2回エスノメソドロジー・会話分析入門セミナーのお知らせ

エスノメソドロジー・会話分析研究会では、今年度も下記のとおり入門セミナーを開催いたします。
本セミナーがEMCAを学びたいと考える人にとっての入口となれば幸いです。
今回のセミナーは、EMCAの基本的な分析方針を学んでいただくことを目的としております。

なお申込は先着順となり、定員に達し次第締め切らせていただきます。
例年告知後早々に定員に達してしまいます。
ご希望の方はお早めにお申込ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

(1)EMの視点(見ることを中心に)
https://kokucheese.com/event/index/553987/

日時:2019年3月2日 10時30分~12時30分
定員:20人
参加費:会員1000円/非会員2000円(セミナーごと)
講師:團康晃(大阪経済大学講師)

代表業績
・團康晃2017「「おたく」の概念分析──雑誌における「おたく」の使用の初期事例に着目して」北田暁大・解体研編著『社会にとって趣味とは何か--文化社会学の方法規準』河出書房新社.
・2017「「嗜好品」が「趣味」と結びつくとき : 明治期における衛生学および勧業、PR誌のテクスト実践を事例に」『年報社会学論集』(30)pp.75-86
・2014「学校の中の物語作者たち―大学ノートを用いた協同での物語制作を事例に」『子ども社会研究』(20)pp. 3-16 2014年6月

エスノメソドロジー(EM)の名を冠した論文を実際に読み進める初学者にとって、そこで扱われるデータや調査手法の多様性は困惑の種となるかもしれません。というのも、そこでは様々な調査手続きで得られた様々なデータ~ビデオデータや会話の録音データだけでなく、フィールドノーツや雑誌、行政資料等~が分析の俎上に挙げられているからです。
本セミナーにおいては、様々な調査で得られたデータについて「人々が用いている方法を特定することでその人々が行っている行為に記述を与える」ことこそが、エスノメソドロジーの一貫した問題関心であることを論じていきます。
その上で、今回は「見ること」に注目し、ふだん私たちがしている様々な「見ること」、街の光景を見たり、映像を観たり、テクストを読むことを、EM研究として一貫した視座から扱っていくための分析的な立場について、具体的な事例をもちいて講義したいと思います。

(2)テクストの分析
https://kokucheese.com/event/index/553990/

日時:2019年3月2日 13時30分~15時30分
定員:20人
参加費:会員1000円/非会員2000円(セミナーごと)
講師:岡沢亮(東京大学大学院学際情報学府 博士課程)

代表業績
・岡沢亮,2018,「法廷の相互行為における素人の対抗--ある映画製作者の応答技法について」『法社会学』(84): 183-202.
・岡沢亮,2018,「法専門家と芸術専門家の対立--テクスチュアル・トラベルと専門的知識」『年報社会学論集』(31): 1-11.
・岡沢亮,2017,「ライトノベル、ケータイ小説、古典小説を読む若者たち--ジェンダーとオタク/サブカル自認」北田暁大・解体研編著『社会にとって趣味とは何か--文化社会学の方法規準』河出書房新社.

私たちの日々の生活のなかには、新聞や雑誌、小説や論文、ウェブ上の文章など、様々なテクストが溢れています。また社会学の研究者やそれを志す人のなかには、そうした様々なテクストを分析し研究している人も多いでしょう。本セミナーでは、エスノメソドロジーの立場からのテクストの分析のやり方について学びます。
エスノメソドロジー研究は、テクストを行為や活動としてとらえ、個別具体的なテクストにおいていかなる行為や活動がなされているのか、それらの行為や活動はいかにして理解可能になっているのかを明らかにしようとします。セミナーでは、既存の研究事例の紹介を踏まえながら、こうした立場や視点を身につけたうえで、テクストデータを分析する実習を通じてその手つきを体験していきます。

(3)会話分析の基本的な考え方
https://kokucheese.com/event/index/553991/

日時:2019年3月2日 15時45分~17時45分
定員:20人
参加費:会員1000円/非会員2000円(セミナーごと)
講師:劉礫岩(NICT研究員、京都学園大学非常勤講師、京都文教大学非常勤講師)

代表業績
・劉礫岩&細馬宏通,2016,「カーレースにおける実況活動の相互行為分析 -出来事マーカーとしての間投詞と実況発話の構成-」『社会言語科学』18巻2号 p37~52.
・劉礫岩&細馬宏通,2017,「スポーツ実況における発話による出来事の指し示し -『こ』系指示表現と間投詞『ほら』の相互行為上の働き-」『質的心理学研究』16号 p46~62.

近年、日本語で読める会話分析の入門書が増えつつありますが、実践的な分析技術は文献から学ぶことが困難なため、実際に会話分析を自分の研究に取り入れようとする際に、何に注目し、どのように分析を進めればよいか分からない人も少なくないと思われます。本セミナーでは、文献から会話分析の方法を紹介しつつ、実習形式によって分析の感覚を掴んでもらうことを目指します。


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