第87回日本社会学会大会・研究活動委員会企画テーマセッションの詳細

投稿日:2014年05月12日 カテゴリー:お知らせ  投稿者:学会事務局

【1】過疎研究の現在
1. コーディネーター:高野和良(九州大学)
2, 趣旨:
 過疎地域の人口減少率は、近年再び上昇しつつある。また、一人暮らし、夫婦のみ世帯が増加し、世帯の小規模化がとりわけ高齢世帯で進行している。また、過疎地域における近年の大きな環境変化である市町村合併(平成の大合併)は、行政機構の延命策に留まり、合併の目的とされた人口増や社会サービスの維持が実現されたとは言い難い。このように過疎地域をめぐる状況は厳しさを増しつつあるが、変化の兆しも無いわけではない。例えば、過疎地域全体としては人口減少が再加速化しつつあるが、一方で過疎地域への人口還流(UJI ターン)も一定数存在し、人口社会増で推移する過疎地域もある。そこには都市と農村(過疎地域)との関係の変化を探る手がかりがあると思われ、住民の意識分析が必要である。また、過疎地域住民の地域意識には世代間の差が大きく、高齢層よりも青壮年層の厳しい地域評価などが認められるが、過疎地域の将来を占う青壮年層の生活構造の実態については、高齢層ほどには十分に検討されてはいない。また、世帯は小規模化しつつあるが別居子との交流実態をみると、異なる様相もみえてくる。求められているのは、現在の過疎地域の人々の生活構造の実態把握である。
 本テーマセッションでは、過疎現象をめぐって提起されてきた従来の議論の再検討をふまえ、その論点の推移を捉えながら、過疎地域の正確な現状分析、さらにそれに基づいた将来展望を示すこと、また、過疎地域の経験は人口減少にある日本社会にとってどのような意味を持つのか、などをあらためて検討することとしたい。

3. キーワード:過疎、人口減少、世帯の小規模化、市町村合併、少子高齢化
4. 使用言語:日本語

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