「アクターネットワーク理論と社会学研究会」のご案内

投稿日:2017年04月28日 カテゴリー:イベント情報  投稿者:学会事務局

アクターネットワーク理論と社会学研究会

2017年5月20日(土)13:00~17:00
法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー 0706教室(7階)
http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/
※キャンパスマップの6番の建物(高層棟)です。

今回は、フランス社会学の理論・学説史をご専門とする池田祥英氏と村井重樹氏をお招きし、アクター・ネットワーク理論の中心人物であるラトゥールの議論について、タルド、ブルデューといったフランス社会学の文脈/系譜に照らしつつ検討したいと思います。興味深い議論が期待されます。多くの方のご参加をお待ちしています。

1)13:00~ 話題提供:「タルドとラトゥールのつながり」
池田 祥英 氏(北海道教育大学)

概要:ラトゥールはアクター・ネットワーク理論(ANT)を構想するにあたり、過去の社会学のなかでは特にガブリエル・タルドの学説に注目し、そこにANTの萌芽を見出している。タルドと言えば、「模倣」という概念を中心に据えた心理学寄りの社会学者という印象が強いが、ラトゥールはタルドの学説のどのような点に着目しているのだろうか。またラトゥールが着目する観点はタルドの業績全体のなかでいかなる位置を占めているのだろうか。本報告ではこの二つの点について検討していく。

2)15:00(予定)~ 話題提供:「ラトゥール社会学とブルデュー社会学」
村井 重樹 氏(島根県立大学)

概要:本報告は、ラトゥール社会学とブルデュー社会学を考察の対象とし、彼らの方法論の相違について検討するものである。ラトゥールとブルデューはともに、記述の分量はそれほど多くないものの、それぞれの社会学に対して批判的な見解を示している。本報告では、ラトゥールとブルデューによる双方への批判的言及を取り上げて考察することによって、彼らの概念、方法、およびパースペクティブの相違について検討する。

■今回取り上げる予定の主な文献
Latour, B., 2007. Reassembling the social : an introduction to actor-network-theory. Oxford University Press.
Tarde, G. de, 村澤真保呂・信友建志訳, 2008. 『社会法則; モナド論と社会学』. 河出書房新社.
Tarde, G. de, 池田祥英・村澤真保呂訳, 2016. 『模倣の法則』. 河出書房新社.
Bourdieu, P., 加藤晴久訳, 2010. 『科学の科学: コレージュ・ド・フランス最終講義』. 藤原書店.

この研究会について:フランスの社会学者ブルーノ・ラトゥールと彼(ら)の提唱するアクターネットワーク理論について検討しています。モノと切断された近代的な「人間」観や「社会」観、それらの背後にある「人間/自然」「主体/客体」といった二分法を根底から覆そうとするラトゥールらの議論は、フランス国内にとどまらず、また狭義の科学・技術論にとどまらず、多くの社会学者や人類学者に影響を与えてきました。この研究会では、ラトゥールやアクターネットワーク理論にかかわる文献を検討し、その社会学的な展開の可能性を考えます。学説史・理論的なアプローチ、近代化論・社会変動論の視座からの検討、産業社会学・医療社会学・環境社会学・イノベーション論での展開など、多様な観点から検討していきたいと思っています。

連絡先:y_ttis@yahoo.co.jp (立石 裕二、関西学院大学)
※準備の都合上、参加予定の方はできるだけ事前にお知らせください。また、今回は参加できない場合でも、ご連絡いただければ次回以降の開催予定等を共有させていただきます。