このたび、日本比較教育学会第52回大会を大阪大学豊中キャンパスにおいて、2016年6月24日（金）～26日（日）の日程で開催させていただきます。大阪での本学会大会の開催は、第5回大会（1969年）の大阪共済会館（幹事校・大阪大学）以来のことになります。会場には、大阪大学会館および全学共通教育棟を使用する予定です。大阪大学会館は、これまで「イ号館」と呼ばれ、昭和3年（1928年）に旧制浪速高等学校の校舎として建てられ、しばらく旧教養部の建物として使われていました。近年は、共通教育本館として使われ、国の登録有形文化財建造物にも指定されています。

大阪大学には、吹田、箕面、そして豊中の3キャンパスがあり、その中では豊中キャンパスは伊丹空港や新大阪駅、梅田などからも比較的近く、便利なところにあります。本学会員の多い人間科学研究科は、大阪万博（1970年）跡地（現万博記念公園）に近い吹田キャンパスにありますが、近くに繁華街もなく、少々さびしいところです。その点、豊中キャンパス最寄り駅の阪急石橋近くには、昭和を思わせる、レトロな飲み屋街、商店街があり、お楽しみいただけると思います。

公開シンポジウムは「2030年に向けた教育を展望する」と題して、多様な地域／領域に関心を持つ会員の皆さまに関心をもっていただけるよう準備しています。2015年9月の国連総会で採択されました「持続可能な開発目標（SDGs）」を踏まえ、先進国、途上国あるいはアジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカなど、われわれ共通の課題として、15年先を見据えた、将来の教育のあり方を議論したいと考えています。課題研究につきましては、Ⅰでは「学力格差是正策に向けた各国の取り組み」を、Ⅱでは「グローバル化時代における教育を考える―才能教育の視点から―」を予定しています。

大会会場ですが、自由研究発表やラウンドテーブルは、全学共通教育棟で行われますが、公開シンポジウム、総会、課題研究、および情報交換会は、大学会館で開催の予定です。梅雨の時期で両会場間の移動にはご不便をおかけするかもしれませんが、比較的近接していますので、数分で移動できると思います。また、土曜日夜の「情報交換会」は、豪華なことはできませんが、より多くの会員の方々に参加していただけるよう、特にその準備に万全を尽くしております。交換会後には、石橋商店街にお立ち寄りいただき、比較教育学研究に関する熱い議論をさらに展開していただければと願っております。

最後に、ウェブ上での参加・発表申し込み、発表要旨の登録などは、今回も同様です。また、経費節減のため、引き続き、会員の皆さまへのプログラムの郵送は控えさせていただき、ウェブ上からダウンロードしていただくことになります。他方、発表要旨集録につきましては、例年どおり冊子体で大会当日に配布する予定です。

多くの会員の皆さまのご参加を大会準備委員会一同、心よりお待ちしております。

第52回大会準備委員会
委員長　澤村 信英

• 大会発表要旨閲覧システムを公開しました。
• 大会プログラムを更新しました。プログラム・要旨ページからご覧ください。
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  第52回日本比較教育学会大会のご案内
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