この度、日本比較教育学会第60回大会を名古屋大学で開催させていただくこととなりました。東海地区での開催は、1967年の第３回大会（名古屋大学・愛知教育大学、開催場所：名古屋共催会館）、1979年の第15回大会（名古屋大学、開催場所：名古屋市王山会館）、1993年の第29回大会（愛知淑徳短期大学・名古屋大学、開催場所：愛知淑徳短期大学）、2004年の第40回大会（名古屋大学）、2014年の第50回大会（名古屋大学）に続き６度目となります。

３年余りにわたり私たちの日常に大きな影響を及ぼしてきました新型コロナウイルス感染症が完全に収束したとはいえないものの、さまざまな制限も緩和され、以前のような日常が戻ってまいりました。第60回大会は一部オンラインを取り入れつつ、対面を重視した開催を予定しております。そして、日本比較教育学会が2025年3月に創立60年を迎えることから、今大会では創立60周年プレ企画も考えております。

今大会の公開シンポジウムは、「個と世界のつながりを再考する－コンヴィヴィアリティ（自立共生）を参照軸として－（仮）」というテーマで、個のあり方や世界のつながり、あるいは人と人の新たな関係性をめぐって育まれてきた思想を取り上げ、それをコンヴィヴィアリティ（自立共生）という概念を一つの参照軸として再考します。課題研究Ⅰは、「暴力、ジェノサイドに抗う教育の行方（仮）」というテーマを設定し、暴力やジェノサイドが教育にいかなる影響を与えるのか、そして暴力やジェノサイドに抗う教育はいかなるものであるかを、多様な地域の事例や研究手法をもとに、現代的な状況をふまえて改めて問い直します。研究委員会企画による課題研究Ⅱでは、「つながる時代の比較教育学を問い直す（１）－COVID19は比較教育学に何を問いかけたのか－（仮）」をテーマに、COVID19を通した研究活動の経験の振り返りから学問としての比較教育学を改めて問い直し、比較教育学における「つながる」の意味を考えます。

大会申し込み開始は例年通り３月上旬を予定しております。ご質問等がありましたら第60回大会準備委員会事務局までお願いいいたします。

大会準備委員会一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

第60回大会準備委員会　
委員長　服部美奈（名古屋大学）

共催
名古屋大学大学院教育発達科学研究科
名古屋大学大学院国際開発研究科

• 第60回大会の詳細が決まりましたので、下記PDFファイルをご参照ください。（2024/3/1）
  第60回日本比較教育学会大会のご案内
• 日本比較教育学会第60回大会Webサイト を公開しました。（2024/2/6）