公開シンポジウム

第69回日本人類学会大会公開シンポジウム
「歩くことから。健康への取り組みをはじめる、つづけるために」

入場無料・事前登録制
シンポジウムポスター
シンポジウムポスターPDF(1.2MB)

開催日2015年10月9日(金)
場所産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館11階 会議室
主催日本人類学会
共催国立研究開発法人 産業技術総合研究所

公開シンポジウム開催の趣旨

日本人類学会では戦前から、年に1度開催される学術大会にあわせて、一般向けの公開講演会等を開催してきました。人類学・考古学分野の新たな発見や成果の発表は新聞やテレビ等のマスコミによって取り上げられることも多く、社会的な関心が高いこともあり、過去に開催した講演会・シンポジウムには多くの方々がご参加くださっています。

今回の公開シンポジウム『歩くことから。健康への取り組みをはじめる、つづけるために』は、第69回日本人類学会大会に合わせて開催するもので、近年関心が高まっている歩行と健康に関する最新の科学的知見をご紹介します。健康に関する取り組みは、はじめやすいこと、そして、続けられることが重要です。日常的な活動である「歩行」は、はじめやすさという観点で優れているだけでなく、包括的な健康の指標としても優れていることが明らかになってきています。一方で、歩行という日常活動が損なわれると、それに起因してさまざまな健康問題が派生してくる背景も明らかになってきています。

本シンポジウムでは、歩行の重要さとその評価、歩行と高齢化の関係、高齢化予防のための歩行のあり方について、また、今回のシンポジウムは主催が産総研であることから、これらの歩行と健康の科学のみならず、最新のセンシング技術やモデリング技術を活用して個人の歩行特徴や転倒リスクを評価する方法論、さらに、それを実用化したシステムに至るまで、人類学と健康科学、そして産業界の分野横断的な最新知見を、広く公開発信いたします。多くの方々のご来場をお待ちしております 。

本シンポジウムは日本学術振興会の平成27年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)「研究成果公開発表(B)」を受けて開催されます。ここに記して謝意を表します。


公開シンポジウム要旨集PDFダウンロードはこちら(7.8MB)


プログラム
13:30~13:35開会の挨拶
日本人類学会会長 松浦 秀治
13:35~13:45シンポジウムの趣旨説明
持丸 正明(産業技術総合研究所 人間情報研究部門)
13:45~14:10「高齢者における歩行の意義」
鈴木 隆雄(桜美林大学 加齢・発達研究所;国立長寿医療研究センター)
14:10~14:35「ロコモティブシンドローム-高齢者の運動機能低下と生活機能低下との連関-」
岩谷 力(長野保健医療大学)
14:35~15:00「センサによる転倒リスク/歩行特徴評価装置の開発」
小林 吉之(産業技術総合研究所人間情報研究部門)
15:00~15:25「歩行特徴の見せる化技術で健康生活を支援する」
須藤 元喜(花王株式会社 パーソナルヘルスケア研究所)
15:25~16:00パネルディスカッション
司会:持丸 正明(産業技術総合研究所 人間情報研究部門)