この度、日本比較教育学会の第53回大会を東京大学大学院教育学研究科（本郷キャンパス）において、2017年6月23日（金）～25日（日）に開催させていただくことになりました。しかし、教育学研究科の建物（＝教育学部棟）は2016年から2017年にかけて耐震工事を行なっており、教育学研究科の教員たちも他施設に仮住まいをしています。そのため、本大会も多くは他学部の教室を借りながらの開催となりますが、一部新しくリニューアルされた教育学部棟の施設も活用できればと考えております。参加者の方々には学内での移動をお願いする場面もあるかと思いますが、都心にありながら緑豊かなキャンパスの雰囲気を味わっていただくことで、ご不便をお許しいただければ幸いです。

公開シンポジウムは、フィンランドとシンガポールという世界的に教育モデルが参照され、借用される国々からの招聘者を含め、グローバル時代における教育モデルや教育政策の国を越えた借用（educational transfer, borrowing）のあり方について、日本との比較を通して考える機会にできればと思っております。そのために、同時通訳を入れた国際シンポジウムを安田講堂にて開催する予定にしております。このシンポジウムは、東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センターとの共催で行いますが、会員の方々に加え、一般からの参加者も迎えて、活発な議論となることを期待しています。なお、会場となる安田講堂は最近、歴史的な外観を残しつつ、内部を大幅に改装しました。学生運動などの歴史を象徴してきた安田講堂の新しい姿を、ぜひ多くの方にご覧いただければと思っております。

また、大会への参加・発表申し込み、発表要旨の登録などにつきましては、今回の大会もウェブ上で行っていただきます。加えて、経費節減のため、引き続き、会員の皆さまへのプログラムの郵送はせずに、ウェブ上からダウンロードしていただくことになります。ご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

比較的交通の便の良い会場となりますので、多くの方にご参加いただけるのではないかと期待しております。ただ、その分、自由研究発表やラウンドテーブルの数も多くなることが予想されます。意外にも本学会大会の東京大学本郷キャンパスでの開催は初めてであり、本校にとっては記念すべき初回を滞りなく開催し、皆さんに快適で充実した時間を過ごしていただけるよう、大会準備委員会一同、努力したいと思います。

実りの多い第53回大会となりますよう、多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。

第53回大会準備委員会
委員長　恒吉 僚子

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• 第53回大会の詳細が決まりましたので、下記PDFファイルをご参照ください。
  第53回日本比較教育学会大会のご案内
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