1 スケジュール

【1日目】令和5年(2023年) 6月10日(土) 会場:「サントミューゼ」

時間 内容等
9:30 受付
10:30 開会式
11:00 記念講演
12:30 昼食
13:30 大会企画 鼎談
14:50 休憩
15:00 大会企画 シンポジウム
16:40 休憩
16:50 総会
18:30 情報交換会

【2日目】令和5年(2023年) 6月11日(日) 会場:「長野大学」

時間 内容等
8:30 受付
9:00 自由研究発表Ⅰ 地域福祉優秀実践賞 授与式報告
10:30 20周年記念企画
12:00 昼食・地方部会
13:00 自由研究発表Ⅱ 日韓学術交流企画  
14:00 開催地企画・シンポジウム
15:00  
16:00 閉会式
16:30 終了

2 プログラム内容

記念講演

テーマ 「いのちに寄り添う」

鎌田 實 氏(作家・医師/諏訪中央病院名誉院長)

  • 対談:原田 正樹 氏(日本地域福祉学会会長、日本福祉大学教授)

 人生100年時代を迎えたと言われています。いのちの期日が長くなることがそのまま人々の幸せにつながる社会であってほしいと私たちは願います。健康長寿を生み出し、たとえ病気や判断能力が不十分になっても、尊厳が失われることなく、最後までその人らしく生き続けることができるための支え合いの地域や包括ケアのシステムづくりが必要です。

 本講演と対談を通じて、一人ひとりが健やかに人生をまっとうできるために、地域福祉はこれから個々のいのちにどのように寄り添い、実践として何に取組むべきかを探求します。

大会企画 鼎談

鼎談テーマ 「長野県の地域福祉の源流を探る -住民自治といのちを守る-」

  • 盛岡 正博 氏(佐久総合病院副院長、長野厚生連病院理事長、佐久学園理事長)
  • 藤原 忠彦 氏(長野県社会福祉協議会会長、前川上村村長、元全国町村会長)
  • 大橋 謙策 氏(日本社会事業大学名誉教授、日本テクノエイド協会理事長)

 開催地である長野県を舞台に取組まれてきた地域福祉の源流には、農村医療の普及活動があり、住民に対して衛生や健康の正しい知識を伝達してきた過程は、地域福祉の流れにも影響しています。

 また、住民生活の基盤づくりや住民相互のつながりづくり、豊かな暮らしの創出などを命題に地方自治が展開されてきた歴史を紐解きながら、自治と人々の暮らしやいのちとの関係性に学び、今日に至る地域福祉の展開を再確認します。

大会企画 シンポジウム

シンポジウムテーマ 「孤独・社会的孤立にどう向き合うか-地域福祉への挑戦-」

  • 論点報告・コメンテーター
    • 菊池 馨実 氏(早稲田大学教授、内閣府「孤独・孤立」有識者会議座長)
  • シンポジスト
    • 斉藤 雅茂 氏(日本福祉大学教授)
    • 中井 俊雄 氏(ノートルダム清心女子大学准教授)
  • コーディネーター
    • 所 めぐみ 氏(関西大学教授)

 現代の格差・分断社会のなかで、社会的な孤独・孤立は深刻化しています。これらは自殺、虐待、生活困窮、さまざまな地域生活課題に大きな影響をもたらしており、またコロナ禍で一層、その傾向は顕著になっています。望まない孤独・社会的孤立は「自己責任」ではなく、家族、地域、雇用といった社会構造の変化、それに伴う政策的な遅れが背景にあると考えられます。

 地域福祉研究・実践として、人々の孤独や社会的孤立にどう向き合うべきか。そのことは現象に対する対処療法や支援だけではなく、これからの社会保障、地域共生社会、ダイバーシティやインクルージョン、包括的支援体制の在り方を問うテーマです。

地域福祉優秀実践賞20周年記念企画

第20回地域福祉学会優秀実践賞記念事業
「受賞団体とともに振り返る地域福祉学会優秀実践賞のこれまでとこれから」(仮)

  • シンポジスト
    • 森脇 俊二氏(氷見市社会福祉協議会事務局次長) 第1回(2004年)
    • 鈴木 恵子 氏(認定NPO法人 すずの会理事長) 第5回(2008年)
    • 村井 琢哉 氏(特定非営利活動法人山科醍醐こどものひろば理事長)第15回(2018年)
  • コメンテーター
    • 宮城 孝 氏(法政大学教授)
  • コーディネーター
    • 永田 祐 氏(同志社大学教授)

 日本地域福祉学会は、2003年以降、地域福祉学会優秀実践賞として19回にわたり、先駆的で独創的に地域福祉の推進に取り組む団体を表彰してきました。

 本シンポジウムでは、第20回の節目に際し、受賞団体からの報告により、受賞当時の実践と現在につながる経過を紹介していただくとともに、受賞した先駆的な実践が、この間の地域福祉の状況をめぐる変化を踏まえ、どのように発展しているのかを共有します。

 また、そのことを通じて、学会として大切にしてきたこと(先駆性・独創性、継続性・発展性、参加性・普及性、記録性)を改めて確認するとともに、今後の優秀実践賞の意義を確認し、今後の展望を考えます。
(※なお、9:00からは第20回地域福祉優秀実践賞授賞式と報告があります。)

日韓学術交流企画

テーマ 「日韓における孤独・孤立対策」

  • 報告者
    • イ・グァンヒョン 氏(韓国保健福祉部地域福祉課書記官)
    • ソン・インジュ 氏(ソウル福祉財団研究委員)
    • 濱島 淑恵 氏(大阪歯科大学教授)
  • コーディネーター
    • 加山 弾 氏(東洋大学教授)

 孤独・孤立については、日韓両国に共通する社会問題であり、その解決に向けた支援方策が検討されている点においても共通する点が多いテーマです。特に、韓国では社会保障情報システムを活用したアウトリーチや緊急支援が展開されており、日本の情報システム構築や活用に関して多くの示唆があると考えられます。さらに、地域社会統合ケア(コミュニティケア)の構築も進められていますので、この関係や地域福祉現場での具体的な対策について報告します。

 一方、日本では、孤独・孤立支援に関する事例のなかからヤングケアラー支援を取り上げます。お互いの政策や実践から支援のあり方を探ります。

開催地企画

テーマ 「信州発・共生の未来に向けて-未来志向の地域福祉実践を探る-」

  • シンポジスト
    • 樋口 正幸 氏(小滝復興プロジェクトチーム、栄村公民館長)
    • 和栗 剛 氏(特定非営利活動法人わっこ谷の山福農林舎代表)
    • 山田 翔太 氏(御代田町社会福祉協議会主任)
    • 道田 久美子 氏(社会福祉法人中信社会福祉協会生活支援員)
  • コーディネーター
    • 鈴木 由美子 氏(長野大学准教授)

 今、持続可能な社会の実現を自らの人生の問題として考える若者たちは、人と人の共生、人と自然の共生、都市部と農山村地域の共生と循環など、共生の地域づくりに未来の可能性を感じているのではないでしょうか。

 信州の各地で既に始まっている共生と循環をキーワードとした未来志向の実践の報告から、地域福祉が目指すべき「あんしん未来」を描きます。

問い合せ先

【自由研究発表及び大会運営に関すること】

長野大会実行委員会事務局
(社会福祉法人長野県社会福祉協議会 総務企画部 中島)
〒380-0936 長野県長野市中御所岡田98-1
TEL:026-228-4244 FAX:026-228-0130
大会事務局メールアドレス kikaku@nsyakyo.or.jp

【大会参加申込等に関すること】

名鉄観光サービス株式会社長野営業所 原
〒381-0038 長野県長野市東和田857-1(信州名鉄長野ビル)
TEL:026-244-8557 FAX:026-217-8151
メールアドレス gakkai-nagano37@mwt.co.jp