日本イスパニヤ学会とは
本会は、1955年12月4日(日)に東京外国語大学で創立第1回大会を開催して以来、「イスパニヤ語諸国の言語・文学など文化一般の研究を促進し,斯学の発展に寄与することを目的」(会則第3条)として、内外の著名な研究者の講演と会員の研究発表からなる「大会」、機関誌 HISPÁNICA の発刊、会報の発行などの活動を続けてきました。現在国外在住の会員も含め、約350名の正会員がいます。
日本学術会議の第19期登録学術研究団体でした。また、地域研究学会連絡協議会に2003年7月から2015年3月まで加盟していました。
本学会の目的
上に引用した会則にある「イスパニヤ語」とはスペイン語のことです。本学会の目的は、スペイン語という言語、スペイン語による文学、それにスペイン語圏の文化・思想などに関する人文科学研究にたずさわる者が集まり、いくつかの学術的活動を通じて、日本および世界におけるこの分野の発展に努めることです。同時に日本とスペイン語圏との交流、友好親善をより活発にするという使命も帯びています。
イスパニヤとイスパニア、スペインとエスパーニャ
ローマ時代、現在のイベリア半島は、HISPANIA と名付けられていました。これが現在のスペイン語による ESPAÑA(エスパーニャ) の語源となっています。日本語の「スペイン」という名称は SPAIN という英語名が日本語に入ったものです。
スペイン一国ではなく、スペイン語圏全体という意味を込めて、「スペイン語圏の」を意味する形容詞 hispánico の元となった名詞形の HISPANIA を本学会の名称として使っています。カタカナ表記には、ローマ字に従ってイスパニアとするか、ニからアに移るときの発音を重視してイスパニヤと表記するかによって二通りの表記が使われていますが、本学会は1955年に設立された時の名称「日本イスパニヤ語学会」の伝統に従って「イスパニヤ」の表記を使用しています。
スペイン語圏
スペイン語圏とは、スペイン語を母語とする人々の住む地域、スペイン語を国語や公用語としている国々のことで、ヨーロッパのスペイン、中南米のメキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ注1、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン、アフリカの赤道ギネアの21カ国に、アメリカ合衆国、フィリッピン、イスラエルなどのスペイン語やその方言話者も含まれます。スペイン語を母語とする人は、3億3千万人もいると言われ、地球上で、中国語に次いで2番目に多いという統計もあります。
16世紀にスペイン人が日本に鉄砲やキリスト教をもたらして以来、19世紀末の日本から中南米への移民、現代におけるフラメンコ、フォルクローレ、タンゴ、サルサなどのラテン音楽の影響、貿易や経済協力での関係、セルバンテスを始めとするスペイン文学やボルヘスなどの中南米文学の日本への紹介、日系人の日本への渡来など、日本とスペイン語圏とは昔から深い結びつきがあります。
会長/代表理事: | 山村ひろみ | |
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副会長 | 大森洋子 | |
理事: | (東日本) | 大楠栄三、大森洋子、高松英樹、竹村文彦、土屋亮、中井博康、西村君代、安富雄平 |
(西日本) | 安保寛尚、糸魚川美樹、立岩礼子、仲井邦佳、成田瑞穂、野村竜仁、松本健二、山村ひろみ |
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監査: | 上野勝広、江澤照美 | |
庶務委員(書記兼務): | 西村君代、成田瑞穂 | |
会計委員: | 高松英樹、大楠栄三 | |
機関誌編集委員会: |
野村竜仁(委員長) 糸魚川美樹、竹村文彦、立岩礼子、松本健二、安富雄平 |
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広報委員会: | 仲井邦佳(委員長)、土屋亮(ウェブサイト担当)、安保寛尚、中井博康 |
(2022年4月〜2024年3月)
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日本イスパニヤ学会 〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-39-2-401 (株)ガリレオ 学会業務情報化センター 東京オフィス内 Fax: 03-5981-9852 E-Mail:g004esp-mng@ml.gakkai.ne.jp |
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会費納入用郵便振替口座 | 口座名義: 日本イスパニヤ学会 口座番号: 00870−5−185397 |