大会長挨拶

第68回日本人類学会大会の開催について

2014年秋の第68回日本人類学会大会は静岡県浜松市にて開催されます。また,本大会および平成26年度評議員会・総会を,お茶の水女子大学自然人類学研究室を中心に準備させていただくことになりましたことをお知らせいたします。

お茶の水女子大学では,1964年に田邊義一先生が着任されて以来50年,自然人類学的研究活動が続けられてきました。人類学会大会の開催も長い間の懸案のひとつでありましたが,このたび,お茶の水女子大学名誉教授の富田 守先生に名誉大会長をお引き受けいただき,また浜松の常葉大学健康プロデュース学部長の竹内修二先生にご協力を仰ぎ,お世話を担当することにした次第です。

大会会場となるアクトシティ浜松は,コングレスセンター,飲食街,ホテル等を持つ複合施設であり,東海道新幹線浜松駅に隣接していることから,札幌あるいは那覇からでも,朝発てば昼過ぎにはお越しいただけます。一般口演,ポスター発表,シンポジウム等が研究者の知識交流における有意義な場となるばかりでなく,ウェルカムパーティ,交流夜会,懇親会なども相互の親睦を図るための大切な場としてお楽しみいただけるよう計画しておりますので,是非お一人でも多くの皆様のご参加が頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

また,ご存知のように,浜松市には,現状では本州唯一の旧石器時代人骨を産した浜北人遺跡や明治時代から学界で知られた蜆塚縄文遺跡などがあることから,浜松市博物館ほか関係機関のお力添えを得まして,これらに関したエクスカーションと公開シンポジウムも予定しております。併せて,皆様には活発な知見交換と議論をお願いし,人類学の展開・発展・普及の場となりますことを,心より祈念しております。

第68回日本人類学会大会長
松浦秀治
(お茶の水女子大学)