日本地方財政学会主催「震災復興シンポジウム」、200名の参加者で開催

日本地方財政学会が主催し、岩手大学の共催と岩手県の後援をいただいた「震災復興シンポジウム」が、震災から半年を経過した9月10日(土)に、岩手大学工学部テクノホールで開催された。当日は200名の参加者を得て、特別講演、パネルディスカッション、参加者との討論を行った。
  本シンポジウムのテーマは、「地震・原発災害からの復興と地方自治」である。最初に、特別講演「『お金の世界』から『いのちの世界』へ」を、福島県飯舘村の菅野典雄村長からいただき、清水修二福島大学理事・副学長、増田聡東北大学経済学部教授、井上博夫岩手大学人文社会科学部教授、岡本全勝東日本大震災復興対策本部事務局次長をパネリスト、金子勝慶応大学経済学部教授をコーディネーターとして、パネルディスカッションを行った。
 復旧から復興に至るために現在求められていること、なかでも雇用の創出をどのように行うのか、そして原発事故からの地域の再生について多くの議論が行われた。
 シンポジウムの内容については、2012年3月発行予定の地方財政学会年報で詳しく取り上げる予定である。
  本シンポジウムは、今年5月に沖縄で開催された地方財政学会年次大会の際に、韓国地方財政学会から頂いた震災への支援金を活用した事業である。ご支援いただいた韓国地方財政学会に感謝申し上げる。
 また、本シンポジウム開催にあたって、企画・準備・運営に御尽力いただいた、井上博夫教授をはじめ、福島県、宮城県、岩手県在住の地方財政学会会員の方々にも感謝申し上げたい。

(北村裕明)
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